レンタルサーバーを利用する場合、特にビジネス利用の場合にはメールアドレスを発行して利用される方も多いです。
エックスサーバー(XServer)でもメールアドレスの発行が可能で、独自ドメインを使ったメールアドレスを発行することもできます。
サーバーパネル(サーバーの管理画面)上で簡単に作成することができ、誰でもメールアドレスを利用することができます。
また、エックスサーバーは、メールに関する機能も充実しています。
セキュリティ機能もしっかりとしているので、ビジネスの現場でも安全にメールを利用することができます。
今回は、エックスサーバーでメールアドレスを利用される方向けに、メールの仕様やセキュリティ機能について詳しくまとめています。
エックスサーバーを検討されている方・ご利用中の方は、参考にして頂ければと思います。
エックスサーバーについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてチェックしてください。
>> WEB制作者がエックスサーバー(XServer)について詳しく解説!
エックスサーバーのメール機能について
メール機能の主な機能や仕様
スタンダード | プレミアム | ビジネス | |
---|---|---|---|
メールサーバー | Postfix | ||
メールアカウント数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
送信プロトコル | SMTP | ||
受信プロトコル | POP3 / IMAP | ||
SMTPS (SMTP over SSL) | 〇 | 〇 | 〇 |
POP3S (POP3 over SSL) | 〇 | 〇 | 〇 |
IMAPS (IMAP over SSL) | 〇 | 〇 | 〇 |
メールボックスの容量 | 1~20,000MBの範囲で設定可 ※容量はサーバーパネル上から設定できます | ||
送信可能なメールサイズ | 1通あたり100MB(目安) ※受信に関しては容量制限はありません。また、メールボックスの容量を超えるメールに関しては、送信・受信共に行えません。 | ||
送受信制限 | ■1,500通/時間 ■15,000通/日 | ||
送信時の認証方式 | SMTP AUTH | ||
メーリングリスト | 〇 メーリングリストを利用できる機能です。 | ||
メールマガジン | 〇 メールマガジンを利用できる機能です。 | ||
Webメール | 〇 WEBブラウザでメールを管理できるシステムです。パソコン、スマートフォン、タブレットに対応しており、メーラを独自に用意しなくてもメールの送受信を行えます。 | ||
メール転送 | 〇 受信メールを指定したメールアドレスへ自動的に転送できる機能です。転送先のメールアドレスは複数指定することも可能です。 | ||
メール自動返信 | 〇 受信メールに対して、定型文のメールを自動で返信する機能です。 |
メールに関するセキュリティ仕様
エックスサーバーでは、メールに関するセキュリティも充実しており、安全に利用することができます。
それにより、ビジネス利用や法人利用でも安心して使用できるレンタルサーバーです。
スタンダード | プレミアム | ビジネス | |
---|---|---|---|
SMTPS (SMTP over SSL) | 〇 | 〇 | 〇 |
POP3S (POP3 over SSL) | 〇 | 〇 | 〇 |
IMAPS (IMAP over SSL) | 〇 | 〇 | 〇 |
ウィルスチェック | 〇 | 〇 | 〇 |
アンチウィルス | 〇 | 〇 | 〇 |
スパムフィルター | 〇 | 〇 | 〇 |
SPF | 〇 | 〇 | 〇 |
DKIM | 〇 | 〇 | 〇 |
DMARC | 〇 | 〇 | 〇 |
SMTPS、POP3S、IMAPS
SMTPS、POP3S、IMAPSは、メールを安全に送信、受信するためのプロトコルです。
これらのプロトコルでは、SSL接続により安全な接続が可能です。
通常のSMTP、POP3、IMAPのプロトコルを使用していると、パスワードやメールなどのデータが暗号化されていません。
その為、盗聴されてしまうと重要な情報が流出してしまう可能性もあります。
エックスサーバーで発行したメールアドレスを利用する場合には、暗号化されたプロトコルを利用するようにしましょう。
ウィルスチェック
エックスサーバーでは、メールを受信する際には、必ずウィルスチェックが自動的に行われます。
ウィルス駆除のためのアンチウィルスソフトには、企業・官公庁・学校などでも導入されているWithSecure社(ウィズセキュア社)の製品を使用しています。
ウィルスを検知すると、受信したメールは自動的に削除され、その旨がメールで通知されます。
SPF、DKIM、DMARC
SPF、DKIM、DMARCは、送信メールに関する認証方式です。
電子署名や公開鍵を使ってメールの正当性を保証するための仕組みで、送信メールの改ざんやなりすましを防ぐことができます。
それにより、送信メールの信頼性やメール到達率の向上につながります。
特に、ビジネスでメールアドレスを利用する際に有効です。
SPF、DKIM、DMARCは、サーバーパネル上で設定することができます。
例えば、DKIMであればこのような設定画面になっています
↓
簡単に設定を行えるので、必ず利用したい機能です。
メールソフトへ設定する情報
Outlookなどのメールソフトを利用してメールアドレスを利用される方も多いです。
その場合には、以下の内容をメールソフトへ設定してください。
SMTPサーバー名 | サーバーのホスト名 例)sv***.xserver.jp |
---|---|
POPサーバー名 | サーバーのホスト名 例)sv***.xserver.jp |
IMAPサーバー名 | サーバーのホスト名 例)sv***.xserver.jp |
ユーザー名 | @を含むメールアドレス 例)info@example.com |
パスワード | メールアカウントに設定したパスワード |
ポート番号(SMTP) | 465(SSLを利用しない場合はv) |
ポート番号(POP) | 995(SSLを利用しない場合は110) |
ポート番号(IMAP) | 993(SSLを利用しない場合は143) |
サーバーのホスト名に関しては、サーバーパネルの「サーバー情報」に記載されているホスト名になります。
最後に
今回は、エックスサーバーのメールに関する機能についてまとめました。
エックスサーバーでは、メーリングリストやメールマガジン機能も利用することができます。
メール転送設定やメール自動返信設定も可能で、ビジネス利用にもおすすめです。
また、メールに関するセキュリティも充実しており、アンチウィルス機能やスパムフィルター機能も利用できます。
また、DKIMを設定することで改ざん・なりすましへ対策も可能で、ビジネスの現場でも安全に利用することができます。
エックスサーバーは、ビジネス利用できるレンタルサーバーをお探しの方にもおすすめです。
レンタルサーバーをお探しの方は、エックスサーバーもチェックしてみましょう。
メール機能に関するよくある質問
エックスサーバーのメールに関するよくある質問についてもまとめておきます。
可能です。
POP:995 / IMAP:993 / SMTP:465
利用できます。
利用できます。メールソフトをお持ちでない方は、WEBメールを利用してください。
可能です。
可能です。サーバーパネル上から設定できるので、誰でも簡単にこれらのレコードを追加できます。