先日、日本語ドメインのバーチャルホスト設定(サブホスト設定)を行う機会があったので、メモ書き程度に情報を残しておきます。
サーバーは、さくらインターネットが提供する「さくらのVPS(CentOS)」を使用しています。
ただ、どのVPSを利用していても設定方法は同じなので、他社VPSを利用されている方も参考にしてください。
追加する日本語ドメインとサーバーのIPアドレスは、以下にします。
日本語ドメイン名:日本語.com
IPアドレス:111.222.333.444
※ドメイン名もIPアドレスもダミーなので、ご自分の環境に変更して設定を行って下さい。
日本語ドメインをピュニコード(Punycode)へ変換
日本語ドメインの場合、そのままだといろいろと認識してくれないので、
そこで、まずは、ピュニコードという形式に変換します。
ピュニコードへの変換は、以下のサイトで簡単に行えます。
[ 日本語ドメイン/Punycode変換 ]
「日本語.com」をピュニコードへ変換すると、「xn--wgv71a119e.com」となります。
次は、ユーザーの設定です
↓
ユーザー追加とホスト設定
■ユーザーを追加
# useradd nihongo ※今回は、仮に「nihongo」というユーザー名にしておきます。
■ユーザーにパスワードを設定
# passwd nihongo
→パスワードを設定します
■Webコンテンツ格納用のディレクトリを作成する
# mkdir -p /home/nihongo/www/html
# chown -R nihongo /home/nihongo/www/html
# chmod 755 /home/nihongo
■confファイルの編集
confファイルに以下を追記します。
<VirtualHost 111.222.333.444:80>
ServerName xn--wgv71a119e.com
ServerAlias www.xn--wgv71a119e.com
DocumentRoot /home/nihongo/www/html
CustomLog /var/log/httpd/access_log combined
ErrorLog /var/log/httpd/error_log
</VirtualHost>
■Apacheの設定を再度読み込みます。
# systemctl reload httpd
これで、ホストの設定は完了です。
あとは、
ドメインの管理元でAレコードの設定を行って下さい。
追加するのは。以下の2レコードです。
・111.222.333.444 xn--wgv71a119e.com
・111.222.333.444 www.xn--wgv71a119e.com
レコード設定後、その設定内容が完全に浸透するまではしばらく時間が掛かります。
↓
■アクセスチェック
レコード設定が完了したらブラウザ上から、
http://日本語.com
と
http://www.日本語.com
へアクセスして、問題なく表示されているか確認してください。
もし、エラーが出るようであれば、再度設定内容を見直して、誤りが無いかをチェックしてみてください。
例えば、ドキュメントルート(DocumentRoot)のパスが間違っているというパターンがよくあります。